
更年期には、漢方もよく用いられるところです。
更年期障害の治療に用いられる漢方としては「当帰芍薬散」や「温経湯」「加味逍遥散」「女神散」「桂枝茯苓丸」「桃核承気湯」などがよく用いられます。
まず1つ目の「当帰芍薬散」とは、主に漢方医学で言うところの「虚証」(胃腸が弱く、抵抗力・体力に乏しい体質)に用いる漢方です。
身体を温めて血行を改善する作用があるほか、ホルモン分泌や自律神経系の働きを活発にする働きもあり、身体の冷えや肩こり、めまい、貧血、頭痛などの症状に効果を発揮します。
2つ目の「温経湯」も「虚証」に用いられる漢方です。
血液の流れを正常にする働きがあるため、冷えている場合には温める作用が、ほてっている場合には冷やす作用があり、更年期特有のほてりやのぼせ、皮膚の乾燥のほか、下腹部膨満感や下腹部の冷えなど胃腸系にも効果を発揮します。
3つ目の「加味逍遥散」も同じく「虚証」に用いられる漢方です。
血液の流れを整える働きがあるほか、自律神経系にも効果があるため、肩こり、冷え、のぼせ、腹痛、便秘、不眠、イライラ、抑うつ感といった更年期特有の様々な症状に用いられています。
4つ目の「桃核承気湯」とは「実証」(胃腸が丈夫で、抵抗力・体力ともに充実している体質)に用いられる漢方です。
血行障害や鬱血に用いられる漢方の代表格であり、肩こりや頭痛、めまいのほか、更年期ならではのイライラや不安感に効果を発揮します。
5つ目の「女神散」とは「中間証」(虚証・実証どちらにも傾かない体質)に用いられる漢方です。
主に自律神経系に効果を発揮する漢方で、めまいや不眠、気分がふさぎがちで落ち込みやすいといった症状によく用いられます。
最後の「桂枝茯苓丸」も同じく中間証に用いられる漢方です。
血行を正常に整える働きがあり、多汗や肩こりといった症状に効果を発揮します。
皆さんもご存知の通り、漢方は「虚証」「実証」「中間証」といった体質に合わせて用いる薬であり、自己判断で体質にそぐわない漢方を服用すると、逆効果になる可能性があるだけでなく、思わぬ副作用をも招く可能性があるものです。
必ず、漢方医の診断を受けた上で、自分に合う漢方を処方してもらうことをおすすめします。
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