
女性の更年期障害で起こる主な身体の症状としては「のぼせ・ほてり」「動悸」「息切れ」「めまい」「耳鳴り」「肩こり」「腰痛」「関節痛」「便秘」「下痢」といったものがあります。
まず「のぼせ・ほてり」「動悸」「息切れ」「めまい」「耳鳴り」についてですが、これは自律神経系の乱れが原因であると考えられています。
なぜ、更年期障害と自律神経系が関係するのでしょうか?そもそも女性ホルモンは、脳の司令塔として知られる「視床下部」が視床下部へ卵巣を刺激するよう命令を下すことによって分泌されるものです。
その女性ホルモンの分泌が更年期になって卵巣機能が低下し、女性ホルモンの分泌も減少すると、視床下部は何とかして女性ホルモンを出そうと忙しく指令を出し続けた結果、自律神経系のコントロールも乱れていくという仕組みになっています。
つまり、自律神経系の乱れが原因で起こるこういった一連の症状は「女性ホルモン分泌の変化に身体が適応できるようになるまでの間に起こるもの」であり、言い換えてみれば「更年期のごく初期症状」にあたるというわけです。
更年期の状態に身体が適応するにつれ、自然と症状も改善されてきます。
次に「肩こり」「腰痛」「関節痛」についてですが、これは関節を滑らかに動かすという役割をするエストロゲンが少なくなったことと関係しています。
元々、女性は筋肉量が少なく、筋力にも乏しい傾向にありますので、エストロゲンが減少したことによってさらに軟骨代謝異常が顕著になるというわけです。
では、最後の「便秘」「下痢」についてはどうでしょうか?これらは、エストロゲンの減少に伴って起こる自律神経系の乱れがきっかけであると考えられています。
消化器系は、もっとも自律神経系の影響を受けやすい器官です。
飲みすぎや食べすぎ、過度のストレスといった心当たりがなければ、更年期によるものと判断し、更年期障害の1つとして治療を受けることをおすすめします。
なお、男性の更年期障害で起こる身体の症状としては「肩こり」「腰痛」「関節痛」「手足の冷え」といったものがありますが、これらは男性ホルモン「テストステロン」や「デヒドエピアンドロステロン」の減少によって筋力が弱まったり、自律神経系に乱れが生じたりすることが深く関係しているようです。
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